
ワンツースポーツクラブ 代表 桜井 大佑
中央区築地にある「ワンツースポーツクラブ」では、老若男女問わず、多くの人が本格的なボクササイズをするために通っています。
こちらのジムでは安全を考慮しており、「人を殴らない・殴られないトレーニング」が行われています。
今回はジムの代表である桜井さんにインタビューをおこない、ボクシングとジムの魅力についてお聞きしました。
父のジムを継いで
-これまでのご経歴を教えてください
私が小学4年生の時のときに、父がこのジムを開きました。
小さい時はボクシングに興味はありませんでしたが、中学生の時から少しずつ通い始めたことや、高校でボクシング部に入部したこと、大学でもボクシングを続けたことから、いつのまにかボクシングが好きになりました。
普通に就職する道もありましたが、ボクシングが好きだったし、大学生の時からトレーナーとして手伝いをしていたこともあり、ジム運営に携わりたいと思ったのです。
今でも父のやり方を守っている感じで、基本的なやり方やスタンスは父が運営していたときから変えていません。
ージムを継ぐのに不安はありましたか?
26歳の時にジムを継ぎましたが、その時は何もわからなくて不安でした。
ジムを継ぐとなるともちろん責任が付きまといますし、トレーナーとして教えている選手や生徒さんのほとんどが年上の方ということもあり不安でした。
ボクササイズではなく、ボクサーのトレーニングを取り入れる。
ここではボクササイズというよりも、「ボクサーがやっている練習」をしてもらっています。
スポーツクラブのボクササイズは、ダンスに近いトレーニングです。
もちろんボクシングの要素も入っていますが、どちらかといえばエアロビやダンス要素のほうが強いです。
しかし、ここでおこなうボクササイズは「ボクシング要素が強いボクササイズ」を実施しています。
具体的にいうと、みんなが一斉にやるエアロビではなく、ボクサーのトレーニングを体験してもらうボクササイズのようなイメージです。
ただ、試合のボクシングとエクササイズとしてのボクシングは違います。
ボクシングは相手がいるので、パンチの避け方や打ち方などがありますが、パンチの打つ相手がいないエクササイズとして教えなければいけません。
-ワンツースポーツクラブのボクササイズにはどういう効果がありますか?
やはり体脂肪を効率よく燃やしたり、肩こりの改善やストレス発散などがあります。
競技としてのボクシングと違って痛くない
-ボクシングは怖いと思う方が多い中、こちらのトレーニングは対人ではないとお聞きしましたが
基本的には対人ではやらないようにしています。
ミット打ちや運動として避ける練習などはしますけど、人に当てるような殴り合いの練習とかはしません。
対人をやりたいと希望する人もいますが、基本的にはお断りしています。
スパーリングなどの対人練習以外で、ボクサーと同じメニューをやるようにしています。
初めての人でも世界チャンピオンでも同じ内容をおこないますが、運動量に関しては、その人に合ったものにしています。
対人をおこなわないのでケガをすることはほとんどないうえ、フォームからきちんと教えます。
-正しいフォームをすることで効果は上がるのでしょうか
体全体を使うことによって、効率的なダイエット効果やケガのリスクが下がります。
もし適当なフォームで動くと、ケガのリスクが上がるうえに、パンチの打ち方1つでも脇を締めるか締めないかで二の腕への負荷の位置が変わります。
老若男女関係なくできる
-ワンツースポーツクラブのボクササイズの魅力はなんですか
誰でもできることでしょう。
若い男性がやるイメージが多くあると思いますが、実は誰でも簡単にできます。
生徒さんは、子供からお年寄りの方、また女性の方までいらっしゃいます。
このように誰でもできるスポーツなので、これという正解がありません。
基本の形は教えますが、半年や1年ほど経ったら、パンチの打ち方とか足の位置とかは自由にしていただいています。
基本的なことを教えた後は、その人のスタイルになりますし、人によってスタイルが違うでしょう。
もちろん人によって手の長さとかスピードも違いますし、パンチを打つリズムも変わるので、その人が自由に楽しんでいただければ良いと思います。
自由におこなうとボクシングが楽しくなって、ボクサーの試合を見たり、上手い人の動きを参考し始める人が多いです。
痩せる人は多い
-印象的な生徒さんはいらっしゃいますか
20kgや30kgほど体重が減った人がたくさんいます。
やはり健康のためやダイエット目的が多くて、プロになりたいという人はあまりいません。
特に30歳代以降から健康に気を使いだした人が多い印象です。
高血圧だったけれど、ジムに通い始めたら血圧が下がったと仰っていた人もいました。
かっこいい自分を作れる
-このジムに通ったら、どんな自分を作れますか
かっこいい自分が作れます。
外見もそうですし、普段運動していない人が週何回かジムに通って、辛いトレーニングをおこなうことで精神的にも強くなります。
ただ、基本的には楽しんでほしいので、そこまで追い込むかどうかはその人次第ではあります。
和気あいあいと他の人と仲良くしたい人もいるし、単純に体重を落としたい人もいます。
その人を見てその人に合わせて、追い込みたいという方の頑張りは応援します。
ただ無理強いをするのではなく、筋トレとかもやりたい人だけ参加させたりして、その人に合わせて指導をします。
スタイルも人それぞれ自由ですし、練習の仕方も自由です。
社会人のコミュニティの場
-今後の目標や展望はなんですか
エクササイズ目的の会員さんが多いジムですけど、プロジムでもありますので、いつかはチャンピオンとか、オリンピック選手とか、そういう選手をもちろん育てたいです。
あと、ボクシングをやったことない人に、ボクシングを広めていけるようなジムにしたいです。
とにかく、誰でも始められるスポーツで、怖いとか痛いとかはありません。
以前体験で来られた女性の方も、2、3年前から来たかったけどなかなか行けなかったと言っていたので、気軽に来てほしいかなと思います。
みんなが入りやすいジムにするというのは、僕の課題です。
女性はダイエットやボディメイクが多いですけど、ハマっていくとボクサーの試合を見に行く人も結構います。
うちのジムの選手の試合をみんなで見に行って、帰りに食事して帰ったりとかもしていますね。
単純にダイエット、スポーツとかではなく会員同士、社会人としてコミュニティの場にもなっていますね。
■今回インタビューを行ったのは
- 中央区築地にあるトレーニングジム「ワンツースポーツクラブ」
- 代表 桜井 大佑
- 公式HP:http://www.onetwo-sports.com/