世界に通用する選手を育てるムエタイジム「尚武会ジム」

世界に通用する選手を育てるムエタイジム「尚武会ジム」

尚武会ジム 会長 今井勝義

昨今では、ダイエットやボディメイクのためにキックボクシングを始める人が増えてきましたが、キックボクシングの元なったムエタイもまた、最近人気を集めています。
東京都八王子市にある「尚武会ジム」は、何人ものチャンピオンを育て上げたきた本格志向のムエタイジムです。

今回は代表である今井勝義さんにインタビューを行い、ムエタイという競技のことやムエタイの魅力についてお聞きしました。

 

強くなりたくてムエタイを始めた

ー経歴について教えてくださいー
元々高校生の時に空手をやっていて、その時の空手の先生がキックボクサーだったんです。

それで空手をやりながらキックボクシングをしていて、とあるキックボクシングの団体に所属をして選手として活躍をしていました。

当時の日本はキックボクシングしかありませんでした。

日本のキックボクシングの団体は打倒ムエタイを掲げていましたが、結局ムエタイを知らなければ勝てないと思い、ムエタイに移行しました。

 

生徒さんの9割以上は一般会員

ーオープンまでの経緯について教えてくださいー
当初は空手をしている時の仲間と一緒に、体育館を借りてやっていました。

徐々に仲間も増えてきて、様々な試合に出るようになりました。

そうしたら、色々なところから声がかかるようになって、さらに毎日でも練習がしたいということで道場を借りてやるようになったんです。

 

ただ、そこの道場も生徒の数も増えてきたので、会社の2階をジムにしました。

そこで選手もどんどん育ってきて、さらに人が増えてきたので今のジムに場所を移しました。

 

ー生徒さんは皆本格的にやられている方ばかりなんですか?ー
いや、本格的にやっているのは1割くらいだと思います。

あとはシェイクアップや習い事って意識でやってる方が多いでしょう。

今200人くらいの会員さんがいますが、本当に上を目指している人は子供やアマチュア、プロを含めて20人前後です。

 

本場の選手に勝つ喜び

 

ームエタイやキックボクシングの魅力ー
テクニックも含め、勝つために必要なコンビネーションの種類が数えきれないほどあります。

難しい技などがありますが、それを練習して本場のタイ人に勝った時とかは嬉しいですよ。

ラッキーパンチが当たるとかではなく、相手の域に入って相手の技で真っ向勝負して勝った時が一番嬉しい。

 

ーボクシングとムエタイの違いを教えてくださいー
ボクシングは、打っていい場所はボディや顔だけです。

しかしキックボクシングはキックで顔やボディを蹴りますし、お腹に膝蹴りをしたり、中には顔面に肘打ちも有りです。

 

さらにムエタイはキックボクシングに加えて、首相撲という要素が加わってきます。

キックボクシングでも首相撲が許される場合もありますが、時間制限や回数が決められていることが多いです。

しかしムエタイは国際ルールで、そのような制限はありません。

 

ー団体ごとにルールが違ったりしますよねー
キックボクシングなら、ある団体は首をつかむのを1回だけにしているとか、3秒間だけとか団体ごとに細かなルールが違います。

しかしムエタイは国際ルールに則っているので、どこでも一緒で変わることはないため公平です。

 

団体ごとにルールが決められていると、その団体のルールに慣れている選手はいいけれど、不慣れな選手の場合は本領を発揮できません。

 

団体の壁

 

ー今まであった大きかった壁は何ですか?ー
ある団体に、12年間加盟していたのですが、「団体の壁」というものがありました。

本場のムエタイを見てきている以上、マッチアップ相手として自分よりも確実に弱い相手と当たらせるとかがあってそれが嫌でした。

 

私のムエタイは本物志向なので、自分が教えている選手が弱い相手と戦って勝つよりは、本当に強いタイ人や日本人と戦って負ける方が良いと思っています。

 

ーセコンドとしての役割を教えてくださいー
自分やセコンドとして入った生徒の試合なども含めると、数千試合を見ています。

実はセコンドとは、「Second」という意味なんです。

1番目は選手で、1番目をサポートする2番目であるらセカンドと呼んで、それがセコンドとなりました。

我々セカンドは、選手をいかに良い状態に持っていくかが仕事です。

良い指示を出すことと、出血した際に上手に血を止める、ケガをした際にいかに迅速に対応するか。

 

2番目という存在がいないと、選手は試合で勝てません。

お互いの信頼関係があって成り立つので、セコンドは選手を指導している人がやります。

だから自分が見ている選手に関しては、必ずセコンドに付きますし、逆に他のトレーナーが見ている選手についてはセコンドには付きません。

 

世界に通用する選手を育てたい

世界に通用する、オリンピックに出るような選手を育てたいです。

そのためには子供のころからムエタイをやらせて、大人になってオリンピックに出るような選手を育てないといけません。

 

世界の頂点に立つ人間というのは、ピラミッドの頂点にいるわけですから、今までと見える世界が違います。

また、チャンピオンになれば自分以外の全員が挑戦者になるわけですから、追われる立場になるでしょう。

下の選手たちがチャンピオンに挑戦をするということは、トーナメントの仕組み上、なかなかできません。

でもチャンピオンになれば、全員が挑戦者になり、対戦者になりえるので、追われる立場だからこその不安もあると思います。

その不安感や忍耐力が人を強くします。

 

選手自身が自己管理をする

ー指導する際のモットーはありますか?ー
ありません。

世界に通用する選手になるためには、選手自身が自己管理できるようにならなければいけません。

例えば食事管理や、オーバーワークにならないように練習の調整をするとかを全て自分でやらなければいけない。

自己管理をできるようにするというのが、指導者の務めでもあると考えています。

 

ー厳しい世界なんですねー
そうです。

今練習しているI選手は、通常ですと1R3分の練習をしていますが、今は1R5分や6分の5Rでメニューを組んでいます。

つまり、通常の倍の時間でやっているということです。

今度行われるチャンピオンシップに出るんですけど、通常1R2分の試合が、その大会では1R3分になるんです。

それに慣れるために、倍の6分で体を慣らす必要があるのです。

 

ムエタイを広めたい

ー今後、指導者としての目標や展望を教えてくださいー
もっと国内でムエタイが広まってほしいです。

ムエタイは肘もあるし、全身をとにかく使いますが、7割くらいは下半身を使います。

人間の筋肉の大部分は下半身にあるので、そういった意味ではムエタイはボディメイクするにはかなり良い種目ではないかと思います、

 

蹴りが多いですから、必然的に下半身を使うようになるので、足から細くなってヒップアップして、やがて上半身に行くという感じです。

綺麗な下半身を作れたら、自動的にヒップアップにもつながりますし、引き締まったお尻になって見た目も綺麗になります。

ここに通っている人でも7kgや8kgくらい痩せた人もいますし、女性でも体脂肪率が20%切る人もいます。

 

「去年の夏から、週3で来て1か月で1kgずつくらい落ちていって、1年で10kgくらい痩せましたね。食事制限はあまりしてなかったんですけど、少し食べても太らなくなりました。」

と女性の会員様からのお話も伺うこともできました。

 

店舗名 尚武会キックボクシングジム
代表者名 今井 勝義 様
住所 東京都八王子市横山町3-6 八王子横山町JEビル 2階
電話番号 042-651-5184
公式HP http://shobukaigym.com/

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