ダンス
2021.10.07

「新しい自分を作る」ダンスの魅力とは?プロダンサーに聞いてみたこと

「新しい自分を作る」ダンスの魅力とは?プロダンサーに聞いてみたこと

TS DANCE COMPANY 代表 三枝 太一(TAICHI)

ダンスはカッコ良さが魅力。
歌手やアイドルのように踊れるようになるのに憧れてしまいます。
また、全身を動かすので、運動不足の解消やダイエットにも効果的です。

 

今回は20年以上のダンス経験を持ち、「TS DANCE COMPANY」の講師、プロダンサーなど多方面で活動されている三枝 太一(TAICHI)さんにお話しをお聞きしました。

 

憧れだったダンサーへの道

ダンスを始めたきっかけは、子供の頃に習い始めたことです。

 

6歳からやっているのであまり覚えていないのですが、当時テレビ番組でアイドルや歌手が踊っているのを見て、子供ながらに真似していたみたいですね。
それを見て、両親はダンスがいいんじゃないかと思ったみたいです。
そして通い始めたということがきっかけですね。

 

そこからダンスを継続し、高校を卒業した後にダンスの専門学校に行きました。
ダンスの勉強をし、専門学校を出てからインストラクターなどのお仕事をさせていただきました。

 

ー部活はされていたのでしょうか?

部活は入っていた時期もあります。
しかし、学校を終えてすぐダンスのレッスンという感じだったので、生徒会活動を行っていました。
ダンスの習い事があったので、部活をする時間もあまりとれませんでしたね。

 

ーこれまでのご経歴を教えてください

これまでに経験した仕事は、インストラクターの他、振り付けやバックダンサーです。
今までのバックダンサー経験だと、ジャニーズ系ではSMAPさん、関ジャニさんのツアーで一緒に回ったりしたことがあります。
あとはAKB48さんやCMのダンサーとかですね。K-POPだと2PMさんとかT-ARAさんのバックで踊りました。

 

ー振り付けもご担当されているとのことですが、どういうものですか?

女の子のグループの振り付けが多かったですね。
アイドルの可愛い感じのものです。

 

ーご自身もボーカルグループをされていたのですか?

ダンスの専門学校を卒業した後、事務所に入りました。その事務所というのは芸能系ですね。
“パパイヤ鈴木さん”とかがいる事務所に入り、アシスタントをさせてもらいました。
その時に、グループも組んで活動させてもらうなど、アイドルっぽいこともさせてもらっていましたね。

 

ーなぜkpop専門のスクールを開こうと思ったのですか?

もともと自分のスクールを持つ前にレッスンを行っていました

 

勤めていたスクールがkpopをメインで行っていたり、ヒップホップなどの音楽を扱うことが多かったのです。
また、キッズのレッスンもやっていましたね。

 

「自分のスクールを持ちたいな」というのは勤めていた時から思っていたので、「何のレッスンをメインにしようか」と考えた時に、ダンスを習われる生徒さんは、K-POPを好む方が多かったのでkpopでスクールを始めてみようと思ったのです。

 

ー今まで大きかった壁はありますか?

もともとダンスは趣味で行っていたのですが、「仕事にしたい」と思うようになったのです。
仕事にしたいと思っていたけど「どうやったら仕事になるのか」が全然わからなかったですね。

 

高校を卒業した後、プロになろうと思いダンスの専門学校に行ったのですが、そこに通ったらなれると思っていました。
そしたら、卒業したら「おめでとう」といわれて終わってしまいました(笑)

 

卒業後は、事務所のオーディションをたくさん受けました。
卒業してから半年は、地元の山梨から東京を行ったり来たりする日々を過ごしていました。

 

先生をやりたいという気持ちが大きかったので、インスタラクターの面接をたくさん受けました。
半年ほど採用されず面接を受ける日々が続きましたが、ダンスを仕事にしたいという気持ちが強く、あきらめることはしませんでした

 

ーK-POPの魅力を教えてください

K-POPはレッスンを始めた時に、ちょうど流行り始めました。
最初はレッスンをしながらアーティストを覚えていき、その時はSHINeeのレッスンをしていましたね。
K-POPがすごいなと感じた時はその時です。

 

普通のダンスと違うとこは、YouTubeに練習動画があがっているというところです。
先生からも習えて、家に帰ってからも動画で勉強が出来ます。
家でも教室でも出来るのは素晴らしいと感じました。

 

教えてくれた先生を見てダンスの道を目指す

ー恩師の方が印象的だったとのことですが、どのような形だったのですか?

子供の頃から師事していた先生が、「ダンスは続けた方が良いよ」といってくれていたんです。
ずっとそのことを覚えていました。先生がダンスをしている姿は楽しそうに見えたんですね。
そんなふうにダンスをしながら生活している人になりたいと思っていました。だからダンスはずっと続けてきたのです。

 

「ダンスを続けなさい」と言ってくれた恩師は、現在は60代になります。
現在も、現役でインストラクターをしておられます。
そういうのをみると「まだまだ自分もできる」と思います。
プロにならなくてもダンスをやっている方も多いでしょう。専門学校の同期も、現在はダンスをやっていない方がほとんどです。
プロをあきらめてやめてしまう人も多い世界ですが、ダンスは趣味でも楽しく続けることが出来るものです。

 

ーバックダンサーや振り付けを提供するまでに至るのは大変でしたか?

「ダンサーになりたい」や「ダンスを仕事にしたい」と思っている人はいっぱいいらっしゃると思います。
若い方や学生の方は、ダンスが上手になれば「ダンスで食べていける」と思っておられる方も多いでしょう。
もちろんそれも大切なことです。現在、「一生懸命レッスンに通い技術を磨く」ということをされていると思います。
しかし、実際に上手く踊れるというだけでは仕事をしていくのは難しいです。

 

例えばレッスンを担当することになれば、生徒さんが来ないと仕事にはなりません。
「どういう人に受けるんだろう」「自分の強みは」ということを常に考えることが大切です。
「女性に受けがいい」とか「男性の生徒さんが多い」とか、また「どういうジャンルを極めれば生徒さんが集まるのか」というのは、経験してみないとわからないことです。
それをひたすら研究することも大切なことですね。上手なだけではだめで、自分の良さをわかっていることが大切です。

 

ー仕事をしてきて印象的な経験はありましたか?

ダンスにはさまざまなお仕事があり、自分が出てパフォーマンスするバックダンサーとか、裏方の振り付け師、インストラクター業などがあります。
バックダンサーをした時には、ツアーが楽しかったですね。
さまざまな所を回り初めて会うチームのメンバーと作品を作っていくのがすごく楽しかったです。

 

あとは、生徒さんの話ですが「私も先生になりたい」と言ってくれた子が何人かいました。嬉しかったですね。ダンスをやっている人はバックダンサーになりたい人が多いのですが、その中で私も先生になりたいと言ってくれたので「レッスンをやっていてよかったな」と思いました。

 

ダンスの魅力とは

ーダンスの魅力について教えてください

ダイエットが目的でダンスを始めている方も多いです。特に20〜30代の女性の方が多いですね。
見た目の印象はだいぶ変わっていると思います。
筋肉がついて締まったり、顔もすっきりとした印象になりますね。
生徒さん同士でそういうの話しをされていたりもします。

 

ダンスは全身を使う運動です。
1時間半運動をするのは、普通なら厳しいこともあります。
しかし、ダンスをやっている方は続かれる方が多いですね。

 

ダンスをすることによって、インナーマッスルも鍛えられます。
バランス感覚も身につき、下半身を鍛えられることもありますね。
汗もすごくかくのでダイエットには効果的です。
個人差はありますが、必ず痩せると思います。

 

指導者としての目標について

ー今後の目標を教えてください

ダンスを好きな人を増やしていきたいですね。
敷居が高いと思っている方も多いみたいで「私なんかがダンスをするなんて」と思われている方が多いです。

ダンスをするにあたり、「やるぞ」と気合を入れて来なくてもいいと思うんです。
「ちょっとやってみたいな」くらいの感じで始めて大丈夫なものです。

 

また、教室だけではなく、自分のスタジオも持ちたいと思っています。

 

ーレッスンをするときに心がけていることはありますか?

ダンス初心者の方にも伝わるように難しい言葉はあまり使わないことですね。
「足をあげる」や「パンチ」など、誰でもわかるような言葉でレッスンをするようにしています。
なるべく声かけをしたり、レッスン後のフォローもしっかりと行うようにしています。

 

ーキッズの生徒さんも増えたとか

小さい子が習うということも増えてきました。
NiziUの影響だと思います。家族で好きな人が多いので、子供の習い事として増えてきていますね。
両親もダンスを好きな方が多いので応援しやすいと思います。
YouTubeなどの動画があり、家でも練習しやすいというのが魅力なのでしょうね。

 

「新しい自分を作る」憧れのアイドルに近づける

ダンスをするということは、普段の生活とかけ離れた体験が出来ます。

 

例えば、「今まで動画でみていたアイドルのダンスを実際に踊れる」ということや、「新たな自分」を発見出来ると思います。
画面の向こうの世界に自分も入れているような感覚になるのではないでしょうか。

 

今回インタビューを行ったのは

この記事が気に入ったら いいね!お願いします

最新情報をお届けします

同じタグのついた記事

同じカテゴリの記事