
「便秘に良いから」「体に良さそう」と毎日、ヨーグルトを食べている人も多いのではないでしょうか。
腸内環境を整えて健康な体に導いてくれるとして人気のヨーグルトは、ダイエットにも効果があります。
しかし、ただヨーグルトを食べていれば良いという訳ではありません。
今回は、ヨーグルトダイエットの効果や正しい食べ方など、気になるヨーグルトダイエットについて解説します。ヨーグルトダイエットを始めようと思っている人、必見です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸の働きを活性化する
「ヨーグルトは体に良い」「ヨーグルトを良く食べているブルガリアの人は、長寿だと聞いた」と、ヨーグルトが体に良いことを知っている人は多くいます。
これは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌のお陰ですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ヨーグルトに含まれている乳酸菌を摂取するとどのような効果があるのかを説明します。
お通じが良くなる
テレビのCMなどで、「生きたまま腸に届くビフィズス菌は体に良い」とヨーグルトを宣伝している画像を見ます。
生きたまま腸に届く乳酸菌やビフィズス菌は、腸内で乳酸と酢酸を作り出して善玉菌を増やし、悪玉菌を抑える効果があります。
善玉菌が増えて悪玉菌が減ると、お腹の調子が整ってくるので、便秘を解消していきます。
そのため、ヨーグルトを摂取すると、お通じが良くなるのです。
美肌効果が期待できる
便秘やダイエットの大敵である宿便、老廃物を乳酸菌、ビフィズス菌によって排出できれば、体に溜まっていた毒素がなくなります。
腸内にある毒素は、肌トラブルの原因にもなりますが、この毒素が減少することで、美肌効果も期待できます。
また、ヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌だけでなく、新陳代謝を活発にするビタミンA、B2、脂肪の排出を助けるカルシウムなども含まれているので、肌トラブルの予防にもなります。
「肌が荒れているな」と感じたときも、発疹や肌の乾燥に効果があるヨーグルトを摂取すると、改善が期待できます。
ヨーグルトダイエットで注意すべき3つのこと
便秘や肌荒れ改善と女性にとって嬉しいことばかりのヨーグルトですが、ダイエットをするときは、注意すべきこともあります。では、どのようなことを注意すると効果的にダイエットができるのでしょうか。
①ヨーグルトダイエットが向いていない人もいる
体に良いイメージのあるヨーグルトダイエットですが、残念ながら向いていない人もいます。
例えば、「胃腸が弱い」「花粉症」「アトピー」「肌が弱い」など、外的な刺激、環境変化に弱い人です。確かに、乳酸菌の中には、花粉症やアトピーに効果的なものもあります。
しかし、胃腸の消化機能が低下しているときにヨーグルトを摂取すると、ヨーグルトに含まれているたんぱく質によって、弱っている胃にさらに負担をかけてしまいます。
たんぱく質を分解するためには、酵素が必要になりますが、胃腸が弱っていると酵素が不足して消化しきれなかった成分がそのまま体内に運ばれることで、炎症を起こすなどの異物反応が出現する可能性も出てきます。
そのため、胃腸が弱っている場合や外的な刺激に弱い人がヨーグルトを摂取したい場合は、毎日食べるのではなく、体調をみながらにしましょう。
②砂糖のかけ過ぎは逆効果
ヨーグルトダイエットをしているのに痩せないと悩んでいる人は、砂糖をかけすぎているのかもしれません。
ヨーグルトには、意外と糖質が多く含まれているので、砂糖やオリゴ糖、甘いフルーツ、グラノーラなどを入れて食べている場合は注意が必要です。
「プレーンヨーグルトは酸っぱすぎて食べられない」というのであれば、砂糖の代わりにハチミツを入れてみると良いでしょう。
ハチミツは、ブドウ糖の他にもカリウムや鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。
③ヨーグルトばかり食べていると栄養が偏ってしまう
「ヨーグルトは体に良いから」とヨーグルトばかり摂取していると栄養が偏ってしまいます。
さらに、ヨーグルトの取り過ぎは、便秘や下痢、体が冷えやすくなる場合もあります。
便秘改善のために食べているヨーグルトによって便秘になってしまうのでは、本末転倒です。
また、ダイエットのためにヨーグルトばかり食べていると、逆に太ってしまうことがあります。
これは、ヨーグルトのカロリーや脂質の量によるものなので、上手に摂り入れることが大切です。
ヨーグルトはいつ食べたらいいの?
では、ヨーグルトダイエットをするときは、どのタイミングで食べるとより大きな効果を得ることができるのでしょうか。
朝ヨーグルトダイエット
「朝は何も食べられない」という人は、ヨーグルトだけでも食べると手軽に食事改善ができます。
朝、ヨーグルトを食べると体が活動的になる他にも、腸を刺激して排泄を促す効果もありますが、食べるタイミングで効果が変わってきます。
食前にヨーグルトを食べると、ヨーグルトに含まれているビタミンB2によって脂質や糖質を分解してくれます。
食後に食べると善玉菌が腸に届きやすくなるため整腸効果が期待できます。
また、食事代わりにヨーグルトを摂取するのであれば、まず、コップ1杯の水か白湯を飲んでからプレーンヨーグルトを200g食べるようにしましょう。水分を摂取することで、水不足の解消と胃腸の働きを促します。
昼ヨーグルトダイエット
お昼ご飯にヨーグルトをプラスすると、外食では不足しがちなミネラルを補給することができますが、空腹時に摂取してしまうと乳酸菌の種類によっては胃酸に負けてしまうことあります。
そのため、食後のデザートとしてプレーンヨーグルトを100~150gほど食べると良いでしょう。
もし、ヨーグルトをお昼ご飯にするのであれば、プレーンヨーグルトを400g程度食べるようにします。
400gというと、スーパーなどで売っている大きいヨーグルト1箱くらいです。かなりボリュームがあるので、満腹感があります。いずれにしても、砂糖を控えることが大切です。
夜ヨーグルトダイエット
夜にヨーグルトを食べる場合は、夕食を食べる時間帯によって摂取するタイミングが変わります。
夕食が遅い時間の場合は、食前にヨーグルトを食べることで食欲を抑えて食べ過ぎを防ぐことができます。
夕食後にヨーグルトを食べると、整腸作用がスムーズに行われるので、質の高い睡眠を得ることができます。
これは、起床後15~19時間後が腸のゴールデンタイムなので、これに合わせてヨーグルトを摂取しているからです。
ただし、寝る直前にヨーグルトを食べてしまうと、逆に太ってしまうので寝る2時間前までに食べるようにしましょう。
ヨーグルトダイエットを楽しむためのおすすめアレンジレシピ5選
ヨーグルトを毎日摂取すると健康的にダイエットを行えますが、同じものをずっと食べ続けていると、いくら体に良くても飽きてしまいます。そこで、ヨーグルトダイエットを続けるためのおすすめアレンジレシピを5つ紹介します。
食べ方を工夫すれば、美味しく楽しくダイエットを続けていくことができるでしょう。「ヨーグルトも飽きた」という人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
フルーツをプラスして相乗効果を生む
ヨーグルトには、腸内環境を改善する乳酸菌やビフィズス菌を多く含んでいるので、そのまま食べても良いのですが、さらにフルーツを加えることで、効果を上げることができます。
腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やす必要がありますが、そのためには、善玉菌のエサとなる食物繊維を多くとることが大切です。
もちろん、ヨーグルトに含まれているビフィズス菌は、善玉菌のエサとなりますが、さらに食物繊維をヨーグルトと一緒に摂取することで、相乗効果が期待できます。
また、果物には、食物繊維の他に果糖が含まれていますが、果糖には、大腸を刺激して水分を引き込む働きもあります。
大腸に水分が増えると便秘解消になるだけでなく、果物によっては、クエン酸やリンゴ酸の効果によって腸を刺激するので、さらに良い効果が現れます。
そのため、ヨーグルトを食べるときは、意識してフルーツを加えると美味しさだけでなく体にも良いので、一石二鳥です。特に、腸内環境を整える効果が高いフルーツは、リンゴやバナナ、キウイフルーツ、アボガドなどです。
フローズンヨーグルト
簡単で美味しいフローズンヨーグルトは、暑い夏にピッタリです。作り方はとても簡単。
用意するもの
ヨーグルト 100g
牛乳または生クリーム 25ml
お好みの冷凍フルーツ 25g
作り方
① 材料を全部、タッパーに入れて混ぜ合わせる
② 冷凍庫に入れて1~2時間ごとにかき混ぜて、お好みの固さになったら出来上がり
ハチミツやレモン汁を加えても美味しくなります。ヨーグルトは水切りをすると、もっと濃厚な仕上がりになります。
りんごヨーグルト 黒蜜風味
りんごやシナモンは、血行を良くして体を温める効果があるので、ヨーグルトと合わせてさらにパワーアップをさせましょう。
用意するもの(4人分)
ヨーグルト 500g
林檎の缶詰 1/2缶(100g)
黒蜜 大さじ2
シナモンパウダー お好みで
作り方
① ヨーグルトは水切りをしておく
② 林檎は、水気を拭きとって角切りにする
③ 水切りしたヨーグルトに黒蜜を加えてよく混ぜ滑らかにする
④ 滑らかになったヨーグルトにリンゴを加え、軽く混ぜ合わせる
⑤ 器に入れたヨーグルトにシナモンを振りかけて出来上がり。ミントの葉をのせてもキレイ。
レアチーズケーキ風ヨーグルト
ローカロリーなのでダイエット中におすすめ。隠し味の醤油がヨーグルトのコクやフルーツの甘さを際立たせる大人スイーツです。簡単でオシャレなので、ダイエット中のパーティーでも喜ばれます。
材料(2人分)
ヨーグルト 150g
マーマレードジャム 大さじ2
醤油 小さじ1/4
ビスケットもしくはクラッカー 6枚
キウイフルーツ お好みで
オレンジ お好みで
チャービル お好みで
作り方
① キウイフルーツを7mm角程度に切る
② オレンジの皮をむいて、キウイフルーツと同じサイズに合わせて切る
③ ボウルにヨーグルト、マーマレードジャム、醤油を入れて混ぜ合わせる
④ ビスケットに混ぜたヨーグルトをのせる
⑤ ヨーグルトの上に切ったキウイフルーツとオレンジ、チャービルを盛り付ける
ヨーグルトバナナスムージー
最後は、食物繊維が豊富なバナナと筋肉の増強、肌の健康を保つたんぱく質が多く含まれているきな粉を使ったヨーグルトスムージーを紹介します。ダイエットやしみ予防に効果のあるヨーグルトバナナスムージーは、忙しい朝でもサッと作れて手軽に食べられるのでおすすめです。
材料(1人分)
プレーンヨーグルト 150g
バナナ 1本
きな粉 小さじ2
黒蜜 大さじ1
作り方
① 材料をすべてミキサーに入れる
② 攪拌する
③ 出来上がり
バナナは、半分くらいに切ると早く攪拌できます。また、黒蜜は、入れても入れなくても良いのでお好みでどうぞ。
まとめ
ヨーグルトダイエットは、手軽で体にも良いので、とても人気のダイエット方法です。しかし、ヨーグルトダイエットで大切なのは、自分に合ったヨーグルトを見つけることです。自分に合ったヨーグルトを食物繊維が豊富な果物やハチミツなどと一緒に摂ることで腸内環境を整えてダイエットに効果があります。また、ヨーグルトは、肌をキレイにする効果もあるので一石二鳥です。ぜひ、ヨーグルトを使ったダイエットで無理なくキレイに痩せてみてはいかがでしょうか。